保育園問題が熱いですが、保育園児も6年たてば小学生。
地域差が大きいのが「学童問題」。保育園に入れることがゴールではないのです。
小1の壁、知ってますか
「小一の壁」という言葉をご存知でしょうか。
小学校入学はワーキングマザーにとって、ある意味保育園に入れるか以上に大きな分岐点です。
まずは平日の学校行事が多い。
授業参観に懇談会、PTA活動。基本的に平日です。学年ごとに日にちが設定されるため、兄弟がいれば二日連続で参加という事態は当たり前。親が働いている前提の保育園とは違い、まったくそんな事情は考慮されていないのが小学校です。
そして意外と給食のない日・下校が早い日が多いです。幼稚園出身だと気にならないのかもしれませんが、保護者会すらなかった保育園出身の私は衝撃でした。特に一年生は、4月の入学式から給食開始まで一週間くらいありました。完全給食の保育園でお弁当なんて年に1~2回しかなかったので、とても負担でした…
毎日のこととしては、宿題が出るので見てあげたり丸付けが必要だったりします。持ち物の用意もいきなり子どもだけではできないので、毎日時間を取られます。
集団登校をしていると、休むときには通学班のメンバーに連絡帳を渡さなくてはなりません。渡せば当然、受け取りも必要です。台風シーズンには登校時間の変更があったりもします。朝7時半前に家を出なくてはならない職場の場合、非常に困ります。
保育園出身は、小学校ではまだまだ少数派です。異文化と言っても過言でないこの環境の変化のしわ寄せは、ワーキングマザーにとってとてもつらいです。保育園時代のママ友とは、小一の間は顔を合わせるたびに嘆き合いつつ過ごしていました。
当然学校によって違いはありますが、周囲のお母さんがみな仕事を持っていた保育園とはだいぶ勝手が違うというのがママ友仲間共通の意見です。
学童保育も待機児童問題
でも、もっと深刻じゃないの?と思うのが学童です。
保育園児も幼稚園児も、平等に入学するのが小学校。複数の幼稚園・保育園から一つの小学校に集まるわけです。保育園出身であれば、基本的にはそのまま親は仕事を続けます。保育園の待機児童問題は、数年後そのまま学童保育の待機児童問題にスライドするわけです。
学童保育は地域差が大きく、公立メインなのかそうでないのかで大きく変わります。私の住むエリアは公立は実質なく、NPOが自治体の依頼を受けて運営していました。待機児童が多くて、一年生でも入れなかった・学校から遠い施設になったという話も聞きました。受け入れは六年生までですが、実情は四年生頃からはほぼ受け入れ不可能という印象でした。
保育園は親が送り迎えしますが、学童は子どもが自分で移動します。重いランドセルを背負って、金曜なら持ち帰りの荷物も持つわけです。
送迎ありの学童もありますが、利用料が高額になります。
いきなり一年生が一人で留守番なんてできません。鍵の管理の問題も出てきます。(我が家は二回なくしてます)
学童保育に入れないのは死活問題です。スタッフの方々も最善は尽くしてくださっているのは承知ですが、圧倒的に受け皿が足りていないのは事実です。
とはいえ、そこで過ごすのは子どもです。入室を最優先するあまり子どもにとって合わない施設に通わせることになってしまったり、トラブルがあっても子どもが言い出せなかったりということもあります。
小学生になると、思った以上に周囲を見ていろいろなことを感じています。変化に気付けるような親でいたいですね。
早めにリサーチを
年長になると、就学準備や保育園・幼稚園のイベントで慌しくなります。年中頃から、入学予定の小学校の状況をリサーチしておきましょう。
同じクラスに、年上の兄弟がいるご家庭はいませんか?実際に通っている人からの情報は強いです。特に学童の状況やPTA役員については、事前に知らないと大変です。私の地域の学童の申込は秋頃で、保育園の入室選考より前に行われます。当然見学や説明会の参加などはもっと早くに行われるので、年中のうちに調べておきましょう。
コメント