【猛暑は注意】スズメバチに刺されたら!?

スズメバチは危険な虫として有名ですが、すぐ近所の公園にもいることをご存じですか?
猛暑の時期に活動が活発になるので、刺される可能性も大いにあります。
命に関わる場合もあるので、医療機関を必ず受診しましょう。

目次

近所の公園で目撃したスズメバチ事故

猛暑の15時過ぎ、息子が「シャボン玉やりたい」と希望するので公園へ。
公園の端の方には大人の背丈ほどの植え込みと、等間隔で大きな木が植えられています。
植え込み付近では小学校高学年くらいの男の子数人のグループが、追いかけっこをして遊んでいました。

と、突然

「痛い!!」
「ハチだ!!」

「刺された!」

そのグループから叫び声が聞こえました。

何かを振り払おうとしている子、振り返りながら逃げる子…
ちょっとしたパニック状態でした。

迷いながらも声をかけた

少し見守っていましたが、広場まで逃げてきた子どもたちはベンチに座っていました。
誰も帰る気配がありません。
もし本当にスズメバチに刺されたなら、病院に行かないとまずいのでは…?
知識はあやふやでしたが、放っておけずに近くに行って声を掛けました。

「大丈夫?ハチに刺されたの?どういうやつ?」
「黄色と黒で…たぶんスズメバチだと思います」
「1か所だけ?」
「5か所くらい刺されました…今親に連絡してます」

そう話した子は、痛みに顔をしかめながら、刺された箇所を見せてくれました。
うなじ近くの後頭部や肩・背中。
ポツンポツンと赤い跡がありました。
もう一人も複数個所。
眉の上と肩などでした。

救急搬送で受診

騒ぎを聞いた一瞬でこれだけ刺されるということは、おそらくスズメバチで間違いなさそう。
スズメバチ=アナフィラキシーショックと思ったので、彼らにハチに刺されたことがあるか聞きました。
初めてということでひとまず安心。
痛み以外は大丈夫そうだし帰らせて病院に行くよう言えばいいのかな…?
応急処置の知識までは持っていなかったので、これ以上どうしたらいいか悩んでいました。

しばらくして、一人の保護者が連絡を受けてやってきました。
かかりつけの皮膚科に連絡しようとするも休診時間。
その間も痛いと半泣きのお子さんにオロオロしています。

「救急車呼んだ方がいいんでしょうか…」
「そうですね…それでもいいかもしれないですね」
と答えつつ、念のため救急相談の番号(#7119)にかけてみました。
すぐに通話になると思ったのですが、はじめにガイダンスが流れます。
選択肢に応じた番号を押すらしいのですが、屋外のうえ痛みを訴える声にかき消されて聞き取れません。
その間に保護者の方が救急車を要請したので、救急相談はやめました。
もう一人の保護者も駆けつけ、救急車にはそれぞれの保護者が付き添うことができました。

数時間後に保護者の方から連絡が来て、やはりスズメバチだろうとのこと。
刺された数が多かったので、危なかったと言われたそうでした。
治療後は帰宅できたそうなので、最小限の被害ですんでよかったです。

スズメバチの活動期間は?

スズメバチの活動期間、実はけっこう長いんです。
越冬期間である12~3月を除き、4月から11月が活動期間に当たります。

特に危険な時期は夏から秋

意外に長い活動期間ですが、中でも危険なのが8月以降です。
越冬に向けての巣作りが始まり、スズメバチが攻撃的になる時期だからです。
春先から夏頃までは女王蜂の活動がメインなので、駆除も比較的簡単で攻撃性もそれほど高くありません。
ただし、慣れない人が不用意に駆除をするのは危険なので、巣を見かけたら専門業者に駆除を依頼しましょう。

ハチ対策は専門の業者に依頼

【ハチ110番】 なら、ハチ対策のプロが対応してくれます。
電話から最短10分で専門家が駆けつけてくれるのは心強いですね。
見積までは無料なので、スズメバチが飛んでいるのを見かけたらまずは相談してみましょう。

自分で駆除するなら専用薬剤を使おう

とはいえ、見える位置に巣があってそれほど大きくないなど、自分で駆除をするなら専用の薬剤を使いましょう。
今はなんと「反撃されない薬剤」が配合された商品もあります。
そういった成分の含まれた薬剤であれば、危険性も下がりますね。

ただし、巣の大きさが25センチを超えていたり、防護服などの装備がそろっていない場合は【ハチ110番】 などの専門業者に依頼しましょう。

スズメバチはどこにいる?

人間の生活圏に近いエリアで見かけるスズメバチはコガタスズメバチやキイロスズメバチ・モンスズメバチなどです。
これらのスズメバチが巣を作るのは以下のような場所です。

  • 木の枝やうろ(穴)
  • 生垣の中
  • 民家の軒先
  • 戸袋の中
  • 天井裏
  • 土の中

コガタスズメバチやキイロスズメバチの巣は、成長すると縞模様のついた球状になります。
働きバチの出入りで巣の存在に気付くことがあります。
この頃には巣を守るために攻撃性が高くなっているので、飛んでいるスズメバチを見かけたらまずは静かにその場を去りましょう。
大声を出したり振り払おうとすると、スズメバチを刺激してしまい危険です。

スズメバチに狙われやすい条件は?

スズメバチはもともと攻撃的な虫ですが、対応次第でより攻撃性が高まります。
登山など、あらかじめ備えられる場合は下記の条件を避ける服装や行動を意識しましょう。

黒や濃い色の服

天敵である熊から巣を守るため、黒っぽいものを攻撃する習性があります。
登山の際は白や明るい色の服がおすすめです。
目や髪も狙われるので、帽子を用意しましょう。

強い匂いの整髪料や香水

匂い成分の中にはスズメバチの攻撃行動を引き起こすものがあります。
また、そういった成分がなくても甘い匂いにつられてやってきてしまうこともあります。
自然の中に出掛ける時は、匂いの強いものをつけるのは控えましょう。

大きな動きをする

スズメバチが目の前に現れたら、恐怖で大声を出したり慌てて振り払ってしまいそうですよね。
しかしこれらはすべて刺激になってしまいます。
動くものを攻撃する習性があるので、身をかがめて無言であとずさりをしながら距離を取りましょう。
スズメバチに出会った場所から100メートル離れれば、巣からは十分距離ができたと考えてよいでしょう。

刺されてしまったときの対処法

万一刺されてしまった場合でも、過去にハチに刺されたことがなく、呼吸困難などの激しい症状が出なければ一刻を争う状況ではありません。
下記の手順で対処しましょう。
しかし、ハチの毒には様々な成分が含まれています。
アナフィラキシーショックは刺されて1時間以内に起こることがほとんどです。
応急処置をしつつ、急激な体調変化がないか注意しておきましょう。
複数箇所を刺された場合、体調に異変がなくても、一度は医療機関を受診しましょう。

巣から離れる

ハチの毒には仲間を呼び寄せる成分が含まれています。
恐怖や痛みで動けない場合、更なる被害につながる恐れがあります。
ハチが追ってこなくなるまで、身をかがめながら肌や頭を衣類などで極力隠して移動しましょう。

刺された部分を洗い流す

刺された箇所を流水でよく洗い流します。
刺された部分に針が残っている場合は針も取り除きます。
針が残るのはミツバチですが、スズメバチでも念のため針が残っていないか確認しましょう。

毒を排出する

傷口の周辺を爪などで押し、血と一緒に毒成分を排出します。
ポイズンリムーバーがあると便利です。
ハチ以外の虫刺されやヘビに咬まれた時などにも使えますので、アウトドア好きの方は1つあると安心ですね。

まとめ

暑い夏はスズメバチも活動期です。
暑い中、木陰があると涼しそうでつい立ち寄りたくなりますが、巣がある場合もあります。
いきなり植え込みに近づかないよう子どもたちにも危険性を伝えておくのもいいですね。

万一は起きないとは限りません。
応急処置は知っているだけでも対応が変わってきます。
スズメバチに遭遇しないことがなによりですが、遭ってしまった場合は落ち着いて対処しましょう。

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