パルスオキシメーターが欲しいと親に言われた話

新型コロナウイルスは相変わらず猛威を振るっています。
そんな中、実家の親から「パルスオキシメーターが欲しい」と言われました。
結果的に家庭向けの簡易的なパルスオキシメーターを購入しましたが、医療機器が本当に必要かどうか、一度冷静に考えてみてくださいね。

目次

親世代の不安な気持ちを否定しない

私の両親は、70歳近辺で健在です。
新型コロナウイルスで要注意とされるような基礎疾患は二人ともありませんが、
年齢も年齢なので定期的な通院はしています。
少々感染症などの不安材料に過剰反応しやすい性格なのは知っていました。

別件で電話した時、「ネットで買いたいものがあるんだけど」と言われました。
テレビ通販くらいしかしない親なので、代理で購入しようかと詳細を聞いてびっくり。

「コロナかどうか、パルスオキシメーターなら家でもわかるみたいだから」

出所はテレビのようでした。正直困惑…
後期高齢者だし、親の不安な気持ちもわかる。
だけど、パルスオキシメーターは医療機器です。
ただでさえ品薄で本当に必要な人がいるのに、今うちの親が買う必要があるのか…?

パルスオキシメーターが欲しい親の話を聞く

親の話を総合すると以下の内容でした。

かかりつけの薬局で取り寄せてもらおうかと思ったが、ネットで買えそうだと思った。
すぐ発送されそうな所があったが代引きや後払いが選択できなかった。
コンビニ払いなど、クレジット情報なしでなんとか買えないか?

パルスオキシメーターが急変の目安程度にしかならないことは、なんとなく理解していそうでした。
それでもお守り代わりに欲しい気持ちは汲んで、こちらでも調べてみると電話を切りました。

新型コロナウイルス対策にパルスオキシメーターが役立つ理由

調べたところ、親に指定された国内メーカーはすでに入手困難。
新型コロナウイルスの報道関係で名前が出たのか、本当に必要としている人以外の購入を控えるよう記載されたページも見かけました。

例えば、「パルスオキシメーターの数値によって、新型コロナウイルスの感染判断ができる」という間違った認識が一部で広まり、パルスオキシメーターを感染予防目的のために一般家庭で購入されるケースも増えていると聞きます。

パルスオキシメーターは、病状の重症度の判断には有効で、急性呼吸不全を起こす可能性のある慢性疾患患者の日常管理や、医療機関・介護施設などでの患者・入所者の病状判断に重要な製品です。特に、高齢者や基礎疾患を持つ方々は新型コロナ肺炎重症化のリスクが高いと言われており、そうした方々に使用いただく機会を確保することが現在、重要な課題となっております。

https://www.konicaminolta.com/jp-ja/newsroom/topics/2020/0424-01-01.html

血中酸素濃度の変化で肺の異変が早期にわかる可能性がある

新型コロナウイルスの特徴として肺炎があることは有名ですね。
肺炎によって呼吸症状が悪化すると、当然酸素が十分に取り込まれなくなります。
その酸素の数値が悪化することで、早期に肺炎を発見できるというのが
パルスオキシメーターが脚光を浴びた理由のようです。

採血なしで血液中の酸素の状態がわかるパルスオキシメーター

肺にある酸素は、動脈を流れる血液内に溶け込んで運ばれます。
一般的に血液中の酸素飽和度(サチュレーション)は96~99%程度とされていますが、
肺などにトラブルが発生すると酸素の割合が低下します。
その割合を数値で表すのがパルスオキシメーターで、測定値をSpO2と呼びます。
一方、採血で測定される酸素飽和度はSaO2として区別されています。

なお、「血中酸素濃度」という表現もありますが、「血中酸素飽和度」と同じ意味で用いられているようです。
SaO2とSpO2では意味が変わりますので、その点は注意してください。

血中酸素飽和度を測る仕組み

採血なしで血液中の酸素状態を測る仕組みは、ヘモグロビンの性質を利用しています。

酸素と結びついたヘモグロビンと、酸素と結びついていないヘモグロビンでは光の通し方が異なります。
それを利用するためセンサーから光を発し、戻り方から酸素量を測定します。
また、動脈の血液は文字通り動きがあるため、動き方から脈拍も測定できます。

スマートウォッチでも血中酸素濃度がわかる

パルスオキシメーターの仕組みを知ると、他の機械でも測定できそうな気がしませんか?

実際に、調べるとスマートウォッチにも血中酸素濃度がわかるものがありました。
スマートウォッチなら歩数や運動量も管理でき、携帯の着信やメールの通知など機能も充実しています。
目安として知りたいのであればこちらで代用できそうだと親に説明したところ、納得してくれました。

ただしアプリ上での計測になる機種が多いので、設定ができることが前提となります。
私の両親は自力での設定は難しく、外出自粛の状況では私が設定しに行ってあげることもできません。

せっかく見つけた代替案でしたが、結局パルスオキシメーターしか選択の余地がありませんでした。

血中酸素濃度が計測できるスマートウォッチ3種

我が家は活用できませんでしたが、パルスオキシメーターの機能をもったスマートウォッチを載せます。

なお、すべての機種に共通することですが、日本国内版は法律の関係で血中酸素濃度測定機能は搭載されていません。
どうしても利用したい場合は海外版モデルをご検討ください。

HUAWEI

バッテリーが最大2週間もつというのが魅力です。
トレーニングセッションでは最大酸素消費量「VO2Max」が測定可能。
ストレスケアや睡眠モニタリング機能が充実しています。

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